ライヴって良い〜〜!

金曜日のあの大地震以来、ライヴ、コンサートが中止になったり、お店のオーナーも店を開ける事ができず、従って歌い手もお休みをせざるをえない状況になっています。

昨夜、一週間ぶりに歌の仕事。
私が毎週木曜日、15年近く唄ってきた六本木の「麗の店」です。
この店はフラメンコライヴと歌のライヴを楽しめるお店です。
こんな時にお客様が来て下さるのだろうか・・・。
心配をしながら店に入ると、昨日の朝、「行きますよ!気持ちが晴れないから」とメールを下さったお客様がすでに着席しています。
手を振ってお互いの無事を喜び合い、そして「どうせ早く帰宅しても計画停電だから・・・」とお寄り下さったお客様。
「友人が明日からボランティアで東北に行く手配ができたので、色々な物を買ってきたんです」とたくさんの荷物を持った若いお嬢さんたちが常連のお客様に連れられて入って来られました。
いつもより少ない客席だったけれど、皆さん音楽とフラメンコを本当に楽しんで下さったご様子。

私自身、この一週間は不安な思いを打ち消そうと家で歌の練習をしたり、
新曲を覚えようとしてきましたが、集中できずにいたのですが・・・。
昨日はお客様の前で唄いながら本当に幸せを感じました!
お客様も目を輝かせて聞いて下さっています。
唄うって気持ち良い〜〜〜!!!

電車運休の影響でステージ開始時間ギリギリに入ってきたピアノのメイちゃんとは音合わせもできなかったのに、私は彼女にとって初見のカンツォーネを出しました。(何故か昨日はその曲を歌いたかったんです)
彼女はサルサバンドでキーボードを担当するほか、ジャズがメインのピアニスト。カンツォーネは私の伴奏をするまで全く聴いたことも弾いたこともなかった人です。
譜面を出してちょこっとだけ口頭で説明したけど・・・彼女はその曲に対して何の先入観もない・・・
そしてMCで私が「この曲は別れの歌だけど、私は前向きに捉えています」としゃべった言葉を受けて少し弾みながら明るく弾きだした・・・
うぁ〜〜面白い!
実はこの曲を唄う時には私はいつも変に力が入ってしまい、力んだ所為で伸びやかに唄えない事にずいぶん悩んでいたのですが、昨日のメイちゃんの伴奏ではストンと力が抜けて自由に羽が生えたように唄えたのです。
もちろんちゃんとリハーサルをして音楽を作り上げていくのは好きですし、大切だと思っています。でも、音合わせをしなかったことでできた事、怪我の功名。これだからライヴって面白い!思いがけないプレゼントです。

被災された方々のことを思えば命や家があるだけでも幸せなことです。
当たり前に思っていた便利な生活は、停電、節電で混乱を来たし、私たちは普通に思ってきたことを有難く感じます。
私にとっては唄うことが普通になっていましたが、今回の件で改めて唄うことの幸せを味わいました。
災害に会っていない私たちが元気をなくしては被災地の方々を応援できません。その為にも一人一人が普通の生活ができることに感謝しつつ、普通に生活して元気にならなければ・・・。

今夜も、そして当分は計画停電は続きます。
昨日のお客様のように真っ暗な中で一人いるよりは、明るく音楽を聴きながら皆と過ごしたいとお思いの方々、是非、ライヴにお出かけ下さいませ。
(2011年3月18日)


atsuko_sugihara │Comments(0)│Monologue2011 

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