お葬式の帰りに・・・
ピアニストの星野和正さんが天国に旅立たれました。故人を思う時、その人がどの様な人生を歩んできたのかと思いを巡らせても、それはやはり私には分からない世界。
けれど確実なのは、その人と実際にお会いして、お仕事をして過ごした時間だけは、私にとってのその人との確かな思い出です。
私は長い間、新宿Qui出演の際に星野さんにピアノの伴奏をしていただきました。毎月第二火曜日、新宿三丁目に行くと星野さんにお会いしました、、、何年も何年も、、、。
ご病気になられ手術をし、しばらくお休みをした時も星野さんが戻られるのをお店も私達も待ちました。そして、復活され以前の様にピアノを弾いてくれました。
それでも病気は進行し、Quiのお仕事を辞められました。
そうこうしている間に私もQuiを辞めました、、、。
とっても気難しくて歌い出した頃は星野さんにお会いすると緊張したこともありました。けれど音楽に真面目でいい加減なことの嫌いな星野さんは、外連味なく幾つになってもただただ生真面目に歌う私の歌を時々褒めてくださり、可愛がって下さいました。私の歌というよりも、歌、音楽に対する姿勢を。ご自分のシャンソンの生徒さんの勉強会や、生徒さんのコンサートにも何度もゲストで呼んで頂きました。星野さんが指導していたのはシャンソンの会なのですが、生徒さんの中にはカンツォーネを歌われる方もいます。
会にお邪魔すると「杉原さん、アドヴァイスしてやって下さいね。イタリア語も注意して!」と必ずおしゃいました。生徒さん達は星野先生は厳しいんです、、、と口々に言われましたが、いつも私が皆さんに応えたのは「先生は厳しい方がいい、星野さんは良い先生です!」
独身の星野さんは自分が亡くなった時のことを全てそんな生徒さん代表に託されていました。
お葬式はやらないでとの遺言だったようですが、生徒さん達で告別式をされました。無宗教の告別式だと思っていたら、仏式の葬儀。
僧侶によるお経は浄土宗のよう、、、。あれ星野さんは浄土宗だったのかしら?!勝手にクリスチャンだと思い込んでいた私は少し意外な感じを受けました。
でも、お経が終わり僧侶のお顔を拝見して納得。星野さんの友人で私も昔から知っている浄土宗のお坊さんだったのです。何処の宗派でも、何の宗教でも構わない、お友達の心のこもったお経で星野さんは天国に(仏教だと極楽浄土かな・・・)旅立たれました。
星野さん仕込みの誠実な生徒さん達に見送られて・・・。
今夜は、Quiの2階の音ステージQuiで歌います。私が歌うカンツォーネの中で星野さんのお好きだった歌を歌おう。
寂しいですね、、、、。
<2014年6月4日>
atsuko_sugihara │Comments(2)│Monologue2014
この記事へのコメント
1. Posted by 佐々木迪淳 2015年05月21日 16:39
私はいま、牧師です。中学校の教員だった時にコンサートを生徒のためにしていただきました。以来、「青い部屋」などの伺い、友人となり、良く飲みました。ウオッカなども。一生にマルセ・太郎さんを訪ねたりもしました。闘病中にお見舞い、密かに陰でお祈りをしていました。時代に抗い、正義を軽やかにシャンソンにしていました。それを受け継いで生きる事をわたしの残りの人生にしたいです。いま、小さな教会(二人の老いたる方と礼拝をしています。ヒム・プレーヤーというキリスト教式カラオケを使って礼拝をしています。この礼拝は天国で神さまが聴いています。銀巴里にいたようです。彼の母上はカトリックの信徒だったとか。泣かない?泣いてよいですよ!
2. Posted by 杉原あつ子 2015年05月24日 21:30
佐々木さま
コメント有難うございました。
星野さんのお母様はクリスチャンでしたね。
宗教のことはよくわかりませんが、祈る気持ちは同じような気がしています。
星野さんは多くの方々に見送られて、お幸せだったと思います。
今ごろは天国で大好きなお母様と再会なさっているでしょうね。
コメント有難うございました。
星野さんのお母様はクリスチャンでしたね。
宗教のことはよくわかりませんが、祈る気持ちは同じような気がしています。
星野さんは多くの方々に見送られて、お幸せだったと思います。
今ごろは天国で大好きなお母様と再会なさっているでしょうね。

