心は変化する

10月、急に涼しくなりました。その所為か、風邪を引いている人も多いようです。暑いのが苦手な私ですが、乾燥してくるこれからの季節は、歌い手にとっては要注意な季節。9月は長年お世話になったシャンソニエQui、音ステージQuiのオーナーが亡くなられたり、テレビでお馴染みのタレントさんが癌の手術、女優さんが癌で若くして亡くなったり・・・病気が他人事ではなく、いつ自分に降りかかってもおかしくない歳になったのだと気持ちが沈むことの多い月でした。歳を重ねるとおめでたい出来事よりも哀しい出来事が増えていきます。最近、溜息が増えてしまった・・・・。病は気から、気持ちをアップしなきゃ!でもだからって明るい歌は空回りします。こんな時には思いっきり泣ける歌がいいのかな
先日、Facebook に Fiorella Mannoia と Tosca が Lucio Dalla の曲をデュエットする映像をリンクして載せたのですが、知り合いやお客様から「あの曲、いいね!」「あれ唄ってよ〜」って言われることがよくあります。その曲は前からも聞いていた曲なのですが、何故か今の私の心に響くのです。音楽って不思議・・・改めてオリジナルの Lucio のCDを聞き、また YouTube で色々な歌手のバージョンを聞いてみたり。その中で、Lucio の故郷ボローニャの真ん中にあるマッジョーレ広場での追悼コンサートの映像に見入ってしまいました。広場は人々で埋め尽くされ、ステージには Lucio の曲を唄う彼と親しかった歌手達。そして広場の周りに建つパラッツォに映し出される Lucio の顔写真・・・。Lucio が愛したボローニャの町でのコンサート。もしかしたら歌や曲に感動しているのではなく、Lucio を愛した人々、聴衆、歌手達みんなの思いに感動してるのかもしれない。2年前にもこの映像は見ているのに。映像そのものは何も変わっていない、きっと私の気持ちが2年前と違うのでしょう・・・。Lucio の曲の深さが今頃になって染みるのは2年前よりも歳をとったから

Lucio

https://www.youtube.com/watch?v=7WavxQUFOLY

このRaiで放送された映像はPart5まであり、フィナーレで出演者、観客みんなで「Piazza Grande」を大合唱。結構バラバラなのも予定調和じゃなくていい。最後の最後、とっても仲の良かったジャンニ・モランディが「Ciao,Lucio.Sei sempre con noi! (やぁ、ルーチォ!君はいつも僕らと一緒にいるよ)」と話しかけ、空を見ながら涙をこらえる・・・思わず私の目頭も熱くなります。気持ちに変化が起きるのも私が生きている証拠かな。
<2015年10月8日>


atsuko_sugihara │Comments(0)│Monologue2015 

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