興奮すると元気になる

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一週間前、1月29日(金)西新宿にあるライヴハウスにイタリアのシンガーソングライターGigi D'Alessioがやってきました もちろん初来日。彼の歌が目の前で聞けるなんて、この日が来るのを指折り数えて待っていました・・・。ステージは期待以上。2時間みっちり休憩なしで歌ってくれました。編成はギターが二人、キーボード二人、ドラムス、ベースそしてステージの真ん中にはジジが弾くピアノ。まず大きなスクリーンにはプロジェクターから彼の故郷・ナポリの映像が映し出されます。
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今回のライヴは新しいアルバム「Malaterra」(写真・もちろん買いましたよ〜)を引っ提げてのワールドツァーの中で東京での公演が実現したのです。(写真・ブックレットの中にはワールドツァーのスケジュールが東京もありました・・・)「malaterra」とは悪しき土地という意味です。ラッツィオ、ナポリが抱える多くの悪しき問題、でも愛すべきその故郷を思う彼の気持ちが込められています。ライヴで演奏される曲はこのアルバムを中心に進行されますが、その他にはサンレモで入賞した曲、ヨーロッパでヒットした曲など盛りだくさんのサービス。
彼はナポリを代表する歌手であるとともに、イタリアの超トップシンガー。2014年にはイタリア人で初めてWorld Billboard Music Chartの一位を獲得。イタリアではスタジアムでコンサートを満員にするクラスのミュージシャンなのです。それが、東京ではこの小さな(?)ライブハウスなのです。きっとイタリア人は羨ましく思ったでしょうね。レアなライヴはなんて贅沢なんでしょうニュー・アルバムにはオリジナル作品とともに有名なナポレターナが新しいアレンジで録音されていたり、国内外の歌手とのデュエット、ミュージシャンがフューチャーされているのですが、それがこのライヴでもスクリーンを使って再現されます。聞き覚えのあるカンツォーネ・ナポレターナが新しい解釈で生まれ変わります。例えば「Guaglione」はラップとフューチャー。面白い https://www.youtube.com/watch?v=gW45Sy0vDfw バラードの曲もラテンのリズムの曲もどれも素敵で楽しくて、こんな時間が永遠に続いてほしい。
そしてその中でも特に私がとっても心に残ったのは「'O surdato 'nnammurato(恋する兵士)」。この歌は100年も前、第一次世界大戦の頃にできた曲ですが、戦場に行く若い兵士が故郷に残した恋人への思いを歌った歌なのに、何故かイタリアではサッカーの試合やお祭りの時に陽気に調子よく演奏されます。私も陽気な曲だと思っていました・・・今の今まで。ところがジジはその歌の内容を重視し、その曲が作られた時の思いで歌いたいからとバラード調の静かなアレンジで歌ったのです。ジジはおもむろにピアノの上の紙にペンを走らせる。その動きがスクリーンに大きくに映し出される”恋人に送る手紙を書く手元”の映像と重なる・・・ジジの歌を聞いていて思わず胸が熱くなり、涙がこみ上げてきました。こんな「恋する兵士」を聞いたことはもちろん初めてです。最後は、拍手が鳴りやまず「アンコーラ」アンコールの最後に再び唄われたナポレターナの「'O Sarracino」・・・繰り返される”'O SARRACINO”の大合唱・・・ずっとこの曲が頭の中でくるくる回っています。冷たい雨が降る西新宿の夜・・・心は熱く、寒さを吹き飛ばしてくれました。
<2016年2月5日>


atsuko_sugihara │Comments(0)Monologue2016 

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